お客様からのお声で時々耳にするのが「お米の中に虫が…」というお問合せ。
お米も野菜や果物などと同じ農作物なので、米を食害する虫も多く存在します。
もちろん、玄米に虫がついていた場合は精米する過程の中で取り除かれますが、温度や湿度などの条件が揃うと精米の中で発生することもあります。
虫だけを取り除いて丁寧に洗米することで普通に食べることもできますが、あまり気持ちの良いものではありませんのでお勧めはしません。
※続きの中では虫の写真を掲載していますので同意の元でお読みください。
お米に付着している米ぬかの中には、目には見えないとても小さい虫の卵がいることがあります。
これらは高温多湿等の条件が揃うと孵化してすぐに成長してしまいます。早いものでふ化するのに2週間かからないものもいます。
そのためお米の保管方法についてはある程度気をつけておく必要があります。
米を含む穀類を食害する虫はざっと30種類以上います。
羽根のついた小さい蛾のようなものもいれば、小さいカブトムシのような甲虫類などもいます。
孵化したばかりの幼生段階ではイモムシやミノムシのような形をしているものもいるので、この状態で発見されることもあります。
写真はメイガ類の成虫(左)、メイガ類の幼生(中央)、コクゾウムシ類(右)の一例
参照元:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
もしこれらの虫を見つけた時は、すぐに製造元あるいは購入先へお問合せ頂き対処法をご相談するとともに、場合によっては各ご家庭でのお米の保管方法を見直してみる必要があるかもしれません。
さらに詳しく知りたい方は、農研機構が公開している食品害虫についてのページをご参照ください。